ニキビの人がすべての人がそうとは限りませんが、油性の
脂漏という皮脂分泌が多いオイリースキンの方が多いです。
ニキビの重症度と皮脂分泌は関係しています。
ニキビが重症になると、男女ともに皮脂分泌量が増えていきます。
ニキビの始まる年齢は平均女性では12~13才で
男性では13才~14才と言われています。
この時期は主に男性ホルモンの分泌が亢進してそれに影響されて
できると考えられています。
いわゆる、ニキビは思春期から始まるというわけです。
しかし血中の男性ホルモンはニキビの人で有意に増えている
訳ではなく男性ホルモンに対する感受性が亢進すると 考えられて
います。
女性も卵巣から出たデヒドロエピアンステロンが代謝されて
男性ホルモンに転換されます。
男性ホルモンは皮脂腺にある5α-リダクターゼという酵素によって
5α-ジヒドロテストステロンに転換されて男性ホルモンの受容体
に働き、皮脂の分泌が増えると考えられています。
ニキビの方はこの
5α-リダクターゼがニキビのない人より多くあるので皮脂分泌が
増えるそうです。
にきび治療においては、皮脂やホルモンに作用する薬は今のところ
ありませんが、今後、この酵素などを抑えるような薬を開発してほしい
ですね。